網代港の鳥山 Part3

前回の続きです。

鳥山のメカニズムは、イワシ等の小魚の群れを追って、カツオ・サバ・ブリ等の回遊魚がやって来る。
回遊魚が、小魚の群れを水面近くに追い詰めます。
水面近くに追い詰められた小魚の群れに、回遊魚が突入します。
小魚の群れは逃げ場所が無くなるので、海面にジャンプします。 海面に、小魚の群れがジャンプした状態をナブラと言います。
ナブラはカモメ類にとって、捕食の好機となるために、ナブラが立った場所にカモメ類が群がって、カモメ類が鳥山を形成することになります。

ナブラの立ち始め。
この時は、ナブラに気づいたカモメが数匹飛んで来ただけでした。
これを見た他のカモメ達が、このナブラをめがけて殺到します。
ナブラの立ち始めは、鳥山の出来始めでもあるのです。
水しぶきは、イワシの群れに突入した回遊魚のしぶきです。

ナブラの殺到して来るカモメ。
どんどんカモメの数が増えて来ます。

回遊魚のアタックは、1回だけでなく数分にわたって続くために、カモメがフォバリングをして、イワシの群れの動きを見ています。

再び、回遊魚がイワシの群れにアタックしたので、カモメもイワシに突入しています。

回遊魚のアタック。
上の写真の、下の方に回遊魚の開いた口が見えるでしょうか?

拡大した写真です、
回遊魚がイワシにアタックしています。
この回遊魚は、目の上のラインを見ると、ブリの若魚のイナダのようです。

こちらが、網代港に水揚げされてたイナダ。
40cmくらいはあります。 うまそ~。 :pint:

おまけ。 😀
以前、回遊魚(たぶんソーダガツオかな?)に追われるイワシの群れを写したものです。
写真の画面全体にイワシの群れがあったのが、回遊魚の突入でパッと散ったところです。
写真の中央やや右の少し大きい魚が回遊魚。

最初は、鳥山を観に行ったのですが、ナブラや食物連鎖を見れて少し感動しました。
港内で鳥山を観れるって事は、網代港付近の海は豊かなのでしょうね。


2 件のコメント

  • ジローさん、こんにちは♪
    ジローさんのお写真は風景も動物も、いつもとても
    美しくてステキですが、特に動いているモノの
    お写真が好きです♪網代港シリーズ、楽しませて
    頂きました。
    伊豆高原に保養所があるので、網代はよく通りかかる
    のですが、干物がたくさん干してあって、いつも
    ゴックンと生唾を飲みながら通り過ぎています。
    こんな港があるなら、今度は寄って降りてみようかな。

  • >ゆんゆんさん
    そう言っていただくと、ありがたいです。 🙂
    カモメのような身近な生き物でも、じっくり見てると、色んな生態が見れて楽しいです。
    網代港は、カメラ持って回るには、おもしろい所でしたよ。
    網代の干物は、朝採りの魚を干物に加工してるので、できたてを焼けば、ほんとに美味しいですよ。

  • ABOUTこの記事をかいた人

    ドッグフォトグラファー 八木橋 一男  神奈川・静岡・山梨での犬と泊まれる宿での犬の撮影を経て、飛行犬グループに加入。これまで、約4,000頭の犬を撮影。’14年BS日テレ「わんニャン倶楽部」’15年日テレ「シューイチ」に出演。