K10Dで動体撮影

このブログは犬の写真がメインで、うちの犬達はパワフルに走り回るので動体撮影がかかせません。
以前使っていたistDSは、カメラとしての動体撮影能力は最低ランクでした。エントリークラスのカメラだからしかたないと思うのですが、AFは犬を追いきれない、連写は5枚(RAWの場合)まで、なんと言っても一眼レフにしては遅すぎるレリーズタイムラグ等々・・
それでもファインダーが抜きん出て良かったので、色々と工夫すればなんとか対応できました。

K10Dを使って一番ありがたかったのは、バッファメモリが大容量になったため、連写時にイライラする待ち時間が無くなったことです。RAW-PEFで撮るのですが、10枚前後までは待ち時間無しで連写します。バッファが一杯になっても、SanDisk EXtremeIIIのような高速SDカードを使えば、書き込み待ち時間も1枚あたり1秒もかかりません。
10枚くらい連写することは多いですが、15枚20枚と一気に連写することは少ないので、K10Dになって書込み待ちのストレスはなくなりました。 🙂

K10DのAFは高速になりましたし、AF-Cは明るい場所であれば、正確に動く被写体を追い続けるので使える印象でした。istDSの場合は、AFで撮るよりMFで撮った方が歩留まりが上がったので、AFはほとんど使いませんでした。
AFが使えれば、ピントはAFまかせで、フレーミングだけに専念して被写体を追い続ける事ができます。MFでピントを合わせながら追うのは、正直疲れます。
あと、ズームレンズの場合はAF使えばズームも使えますが、MFでピントを合わせながらだと直進ズームでもない限り、動く被写体にピントを合わせながらズーミングするのは至難の技でした。
上の写真のように、走ってる犬を横から写すにはAF-CまかせでOKでした。たぶんMFで追うよりK10DのAFなら、AFを使った方が歩留まりは高いと思います。 🙄

いくらAF-Cの能力が高くても、こちらへ向かって来る犬は難しい。 🙁
上の写真は、犬の目にピントが来なくて胴体にピントが来てます。
向かって来る犬を何枚も撮りましたが、上の写真のように後ピンか、追いきれずにピントが大きくハズレた写真が多かった。
自動車や電車のように一定の動きをする被写体ならAFで追えるのかもしれませんが、被写体がランダムな動きをするので、カメラのAFが苦手にしてるパターンですね。
こちらへ向かって来る犬の場合は、いままでどおり置きピンでやったが良いかなと思いました。レリーズタイムラグも早くなったし、置きピンもやりやすくなりました。

あと、K10Dを使って気がついた事は、写真のY(イエロー)G(グリーン)が強いですね。使ってる現像ソフトのSILKYPIX3.0で、ファインカラーコントローラのイエロー,オレンジを少しマイナス補正したのをデフォルトテイストに設定して使っています。


ABOUTこの記事をかいた人

ドッグフォトグラファー 八木橋 一男  神奈川・静岡・山梨での犬と泊まれる宿での犬の撮影を経て、飛行犬グループに加入。これまで、約4,000頭の犬を撮影。’14年BS日テレ「わんニャン倶楽部」’15年日テレ「シューイチ」に出演。