K10D向きのSDカード

私が以前使っていたistDSは、バッファメモリからSDカードへの転送速度が速くなく、カメラ本体の転送速度がボトルネックとなって、よっぽど低速のSDカードでもない限り、どのSDカードを使っても変わりありませんでした。
K10Dはカメラ内の転送速度が高速なため、SDカードの性能がもろに反映されて、SDカードの性能で使用感がかなり変わります。特にRAWで撮影し、連写を多用する人は高速なSDカードを選んだほうが良いかと思います。連写でバッファフルになった時のSDカードへの書込み待ち時間が、SDカードの性能でかなり変わります。

デジカメ Watchで「記録メディア転送速度テスト」の記事があったので、それを参考に手持ちのSDカードでK10Dへの書込みテストをやってみました。

  • バッファを開放した状態から、30秒間で記録できたRAW-DNGファイルの枚数。
  • Exifに記録された撮影時間をもとに撮影開始から30秒間の記録枚数をチェック。
  • レンズキャップを閉めて撮影。MF、SR-off、AEはマニュアルF5.6 1/2,000s
品番
容量
メーカー
書込み速度
撮影枚数
RP-SDH256
256MB
Panasonic
10MB/s
13枚
TS1GSD80
1GB
Transcend
10.7MB/s
15枚
SDSDX3-2048-903
2GB
SanDisk
20MB/s
37枚

テストをやってみて、予想通りSDカードの書込み速度が、そのまま連続撮影枚数に反映されてます。バッファフルになってからの待ち時間が、SDカードによって体感できるくらい差がありました。SanDiskのEXtremeIIIは、さすがに速い。 😮

テストの差が出やすいように、RAWファイルはDNGでやりました。K10DのDNGは約15MB前後、圧縮はされてないのかな?
RAWでもPEFの方は圧縮されているため、約10MB前後とistDS等の600万画素カメラと同等のファイルサイズです。PEFはファイルサイズが小さいので、バッファフルからの待ち時間がDNGより短かった。RAWで動体系を撮る人はPEFの方がお勧め。

今年から発売されている新規格のSDHCカードは、カードの容量は大きいのですが、高速のSDカードよりは書込み速度が遅いようです。まだメディアの種類も少ないですし・・

K10DはバッファメモリがRAWでも約9枚分はあるので、風景やスナップ撮影ならSDカードの性能より、容量や価格で選んでも良いかと思います。
連写を多用するなら、とにかく高速のSDカードがお勧めです。


ABOUTこの記事をかいた人

ドッグフォトグラファー 八木橋 一男  神奈川・静岡・山梨での犬と泊まれる宿での犬の撮影を経て、飛行犬グループに加入。これまで、約4,000頭の犬を撮影。’14年BS日テレ「わんニャン倶楽部」’15年日テレ「シューイチ」に出演。