「吁、宮さん恁して二人が一處に居るのも今夜限だ。お前が僕の介抱をしてくれるのも今夜限、僕がお前に物を言ふのも今夜限りだよ。
一月の一七日、宮さん、善く覺えてお置き。來年の今月今夜は、貫一は何處で此月を見るのだか!
再來年の今月今夜……十年後の今月今夜……一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ!
可いか、宮さん、一月の一七日だ。來年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇ったらば、宮さん、貫一は何處かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いて居ると思ってくれ。」
尾崎紅葉の代表作、金色夜叉。
貫一がお宮を足蹴りするシーンの銅像が、熱海ビーチ近くにあります。
なかなかインパクトがある銅像です。 😎
この銅像を見てると、この写真を思ひ出しました。 :hammer:
金色夜叉は、中学生の頃に購入して読もうとしましたが、あまりにも漢字が難しく、読むのを断念した思ひ出があります。 😀
もう一回、読むのをトライしてみようかな? 🙄
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